令和6年10月15日
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2024年度上半期「物価高」倒産
先日、㈱東京商工リサーチのTSRデータインサイトにて2024年度上半期(4-9月)の物価高に起因する倒産に関するデータが発表されました。
2024年度上半期の物価高に起因する倒産は353件(前年同期比4.7%増)となりました。月次でデータを確認すると5月にコロナ禍以降で最多の88件発生していますが、6月、8月、9月は40件台に減少しています。
物価高に起因する倒産を産業別に確認すると、最多が建設業の79件(前年同期比9.7%増)。以下、製造業78件(同21.8%増)、運輸業65件(同7.1%減)の順となっています。これらの産業は人手不足に加え、燃料や資材価格の上昇の影響が深刻となっています。
円相場は9月末に1ドル=142円台へ円高に振れましたが、10月に入り1ドル=149円台に円安が進んでいます。このまま円安が進むと輸入材価格が高止まりする可能性が高いと考えられます。 10月に入り、郵便料金や食料品の価格等の様々な商品やサービスの値上げが実施されています。また、人材確保のために賃上げを避けられず、今後も厳しい経営環境が続くことが予想されます。

参考:東京商工リサーチ TSRデータインサイト
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