令和3年1月15日
本サイトの情報は、正確であるよう努めておりますが、万が一、情報が不正確であったことによる損害について、一切の責任を負いかねます。
コロナに負けない SWOT分析のすすめ
令和3年を迎えました。本年も引き続きよろしくお願い致します。新年はじめは、コロナに負けない経営戦略づくりの参考として「SWOT分析」について簡単に記載したいと思います。
〇SWOT分析とは?
SWOT分析とはフレームワークの一つで、組織におけるマーケティング戦略や目標の設定時によく活用される分析手段です。まず、組織をとりまく経営環境を内部環境と外部環境に分けた上で、以下4つの要素(SWOT)について洗い出しを行います。
内部環境 ⇒ S:組織の強み(Strength) W:組織の弱み(Weakness)
外部環境 ⇒ O:外部の機会(Opportunity) T:外部の脅威(Threat)
内部環境の要素は、「組織が自らの意思でコントロール可能なもの」、外部環境の要素は、「組織がどのような努力をしても変えられないもの」となります。
例えば、「自社の技術力の高低」は、内部環境の要素の一つと判断できますし、「世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延」は、外部環境の要素に分類されます。
〇SWOT分析の活かし方
組織内でSWOTの4要素をできるだけ可能な限り抽出し、組織をとりまく経営環境を整理します。その上で、内部環境の2要素と外部環境の2要素をそれぞれ掛け合わせること(クロス分析)で各方針を生み出します。
⑴「強み×機会」 ☞ 組織の強みを機会にも活かし更なる成長を目指す
⑵「弱み×機会」 ☞ 組織の弱みを補強することで機会を活かせるよう対策する
⑶「強み×脅威」 ☞ 組織の強みで脅威の回避または脅威を機会と置き換える
⑷「弱み×脅威」 ☞ 組織の弱みを理解し脅威の回避または影響を最小に抑える
〇担当者コラム
SWOTを用いて自社を客観的に見ることで、新たな発見を生み出す効果が期待できます。「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」は表裏一体であり発想によってはどちらにも捉えられるケースが多くあります。コロナ渦の中では、「脅威」が多く潜んでいるように考えがちですが、発想の転換によってはビジネスチャンスが生まれる可能性もあるでしょう。設備投資の予定が無い企業においても、この分析を参考に「経営力向上計画」を策定してみることをお勧めします。また、組織だけではなく自己分析や個人目標の設定の観点でもSWOTは有効です。私も定期的に自分自身を見直す手段として活用していきたいと思います。
コメント