Break Time No.107 新NISAのメリットとデメリット(令和6年1月15日)

Break Time

令和6年1月15日

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新NISAのメリットとデメリット

 あけましておめでとうございます。

 本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

 

 2024年からNISA制度の抜本的な改正が図られました。

 既に新NISA口座を開設されている方もいらっしゃると思いますが、

 本日は新NISAのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

NISAのメリット

・配当所得、譲渡所得が非課税

  これは旧NISAの時から変わりませんが、

  特定口座などでは配当や譲渡益に20.315%の税金が課せられるところ、

  NISA口座では非課税となります。

  投資上限額が決められているものの、20%の節税効果は大きいですね。

・投資枠の再利用可能

  旧NISAでは売却、現金化した非課税投資枠を再利用することができず、

  非課税枠の消滅をもったいなく思い売却を躊躇することがありました。

  新NISAの場合は、売却して空いた非課税投資枠を再利用することができます。

  旧NISAよりも簡単に現金化できるため、気軽に投資を行うことができるようになりました。

・非課税保有期間の無期限化

  NISAの投資上限額は簿価残高方式(買ったときの金額)によって決められます。 

  株価が値上がりしても売却しない限り非課税保有枠に余裕ができるため、

  長期的な投資によって資産が拡大するほど節税インパクトが大きくなります。

NISAのデメリット

・元本割れのリスクがある

  NISAもまた投資のひとつであるため、株価が下落すれば当然損失がでる可能性があります。

・損益通算ができない

  他に特定口座などで資産運用をされていても損益通算ができないため、

  NISA口座で損が出たとしても単純な損失となります。

・投資対象の選定が甘くなる

  旧NISAでは非課税投資枠の再利用が出来ないことなどにより、

  NISAを始めるときに投資対象を吟味し、安定した利益のある商品を選ぶ傾向にありました。

  新NISAでは売買が容易になるため、「すぐに始めた方がお得だよ」と言われ、

  とりあえず投資してしまい、損失を出してしまうケースも考えられます。

 NISAは一般家庭でも資産運用、株式投資をしやすくする制度で、うまく活用すれば節税効果も大きくなります。

 一方で、当然損失のでるリスクもありますので、当面使う予定のない剰余資金を少額づつ投資に回すなど、計画的な投資を心がけることが大切です。


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