令和4年5月16日
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メタバースの世界
「メタバース」という言葉。テレビやネット上でも目にする機会が増えています。メタバースは、新たなビジネスチャンスを生む市場として世界中で注目を集めています。今回は、その概念、活用事例、ビジネスに与える影響について記載します。
≪メタバースとは何か?≫
メタバースとは、「超越」を意味する”meta”と「宇宙」を意味する”universe”を組み合わせた造語であり、『コンピュータネットワークの中に構築された3次元の仮想空間やサービスのこと』を示します。利用者は仮想空間上の分身である「アバター」を操作して空間内を移動したり、他の利用者と交流したりします。「あつまれどうぶつの森」も、一種のメタバースの考え方が取り入れられたゲームです。
≪なぜ、メタバースが注目されるのか?≫
メタバースが注目されるようになったのは、主に次の2つの理由です。
①仮想空間上で、これまでとは異なる新たなコミュニケーションを実現できること
②コロナウイルスの感染拡大で対面イベント等が開催しにくくなってしまったこと
コミュニケーションの形を変えざるを得なくなった状況下で、メタバースは「よりリアルに近いコミュニケーション方法」として活用が進められています。何十億もの人間がリアルタイムにメタバースを利用するには、コンピュータの計算効率を現在の1,000倍程度向上させる必要があると言われており、テクノロジーの進歩も求められています。
≪国内でのメタバース活用事例は?≫
日本でも2018年から「バーチャルマーケット」という仮想空間上のマーケットイベントの開催が行われています。仮想空間上の会場で、様々な3Dアイテムに加えて、洋服、飲食物などのリアル商品を売買しています。大丸・松坂屋百貨店などもここ3回連続で企業出展を行っており、Tシャツやフィギュア、お取り寄せグルメ等を販売しています。
また、三越伊勢丹では、独自のメタバースプラットフォーム「REV WORLDS」上で仮想伊勢丹新宿店をオープンし、年中無休24時間営業で、雑貨、食品、アバターを着飾るデジタルファッションなどを販売しています。
≪メタバースを活用した会議≫
リモート会議では、現在Zoomの活用が大半ですが、それぞれが別の場所で会議に参加しているという意識が拭われず一体感に欠けるという欠点があります。メタバースを活用した会議では、参加者がアバターとなって一つの仮想空間の会議室に集合するため一体感が生まれます。近いうちに、仮想空間上での会議が主流になるかもしれません。
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