令和3年1月29日
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無借金経営について
依然として新型コロナウイルスは猛威を振るっており、企業の資金繰りにも多大な影響を与えたままとなっています。今回は無借金経営について、企業実務の記事を引用してお伝えします。
〇見過ごされる無借金経営のデメリット
①会社が潰れやすくなる
会社が潰れるのは、借金があるからではなくお金がないから潰れるのです。
赤字だとしても、お金があれば会社が潰れることはありません。ゆえに、借りてでもお金を蓄えておくことは、会社を守る手段だと言えます。
②成長のチャンスを逃す
会社を続けていると、成長のチャンスはあるものです。ところが、成長のチャンスをつかむのにもお金が要ります。お金が必要となった時点で銀行融資を受ける方法もありますが、絶対に融資を受けられるわけではありません。銀行の審査があるからです。また審査をクリアできるとしても、入金されるまでには時間がかかります。
③社長が社長の仕事をできない
本来社長は社長にしかできない仕事をすべきです。ところが、今日、仕入れ代金の支払いができない、社員の給料を支払うことができないとなってしまった場合、社長の仕事は、目の前の金繰り、何としてでもお金を準備することが最優先になってしまいます。
④社長が経営判断を間違える
お金に対する不安や心配は、人が「判断を間違える原因」になります。分かりやすい話としてギャンブルでは、負けが込んでくると一発逆転を狙って見込みのない勝負を繰り返して大損する、ということになりがちです。もしも社長が一発逆転を狙って経営判断を間違えてしまったら会社を潰してしまいます。
〇無借金経営を「ゴール」とする
無借金経営というゴールにたどり着くために、無借金であり続ける必要はなく、「最後は無借金」を目指して、「今は必要な借金をする」ことも考えながら、ゴールを目指すとよいようです。(道のりにおいてまで無借金を位置づけると、経営や財務に悪い影響を与えかねないため)
引用:企業実務№837 P34,35
〇担当者コラム
③のようにトップマネジメントが日常業務等に追われていると、例外的業務が後回しになり、長期的で重要な計画を考えられなくなってしまう事を経済学の法則で「計画のグレシャムの法則」というそうです。
借金をする事は悪いことではないので、必要な時には我慢をせずに借入をする事が大事ですね。
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