令和3年7月30日
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SDGsに沿った経営判断
SDGsという言葉をテレビや新聞、企業HPなどで目にする機会が多くなりました。今回はSDGsについて改めて見直すとともに経営判断にどのように役立つのかを考えていきたいと思います。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標と169のターゲットを示したものです。具体的にいくつかの例を上げると以下のようなものがあります。
1.貧困をなくそう:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ。
4.質の高い教育をみんなに:全ての人に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、
生涯学習の機会を促進する。
12.つくる責任、つかう責任:持続可能な消費と生産のパターンを確保する。
SDGsはこうした地球規模の問題に対して、地球の限界を超えることなく持続的な成長を進めるための、国際社会共通の目標です。
これらの諸目標に対してアプローチしていくことは経営理念としてももちろん重要なことですが、同時に企業の経営にとってもさまざまなメリットがあります。
一つ目は企業イメージの向上です。世界中の多くの人がSDGsに関心を持つ今、SDGsを重視する企業はそうでない企業よりも高い評価を得ることができます。
二つ目は既存のビジネスモデルを転換し、企業利益を増大させるチャンスにもなります。「持続可能な開発目標」の指標は個々に見ていけば「持続可能な経営戦略」としても読み取ることができます。SDGsの目標やターゲットを企業経営に照らし合わせて考えてみると、今まで見えていなかった無駄や負担が改善可能な経営課題として見えてくるかもしれません。
また、SDGsの失敗例では経営層と従業員のコミュニケーション不足があるを聞きます。SDGsはビジネスモデルに組み込まれる性格のものであり、経営層と現場の従業員との間で理念を共有することが大切です。
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