NEWS LETTER No.11 (令和2年7月15日)

法人税務・会計

令和2年7月15日

本サイトの情報は、正確であるよう努めておりますが、万が一、情報が不正確であったことによる損害について、一切の責任を負いかねます。

⑴ 発行者コラム

 最近私はとある人から畑(元田んぼ)を借りて農業を少しやっています。半自動の潅水システムを使って家の庭で育てているブルーベリーをもっと育てたくて借りたのですが、借りた時点ではセイタカアワダチソウという2m以上ある草がボーボーで草刈りに約3日かかりました。刈払機も5kgくらいあり、斜面もあるので全身がバッキバキになりました。そしてもう草が伸びてきているという…

 今は水が欲しいので畑で井戸を手で掘っています。興味がある方は「打ち抜き井戸」で検索してみてください。DIYで井戸掘り用の道具を作成して掘っています。水道代が気になっている方は是非やりましょう。キツイのでやせれます(笑)

⑵ コロナ関係補助金など

補助金等の内容を網羅しているわけではありません。また変更が多々あります。

最新情報等は省庁や市町村のホームページをご確認ください。国が実施しているものと、各市町村が独自に行っているものと両方あります。周辺市町村で独自に行っている施策数でいうと福山市>三原市>尾道市のような感じのようです。

①売上が減少している事業者関係

・持続化給付金

対象:ひと月の売上が前年同月と比べて50%以上減少している事業者

補助:最大200万円、個人事業主最大100万円

申請方法:電子申請

・雇用調整助成金

対象:最近1か月間の売上高または生産量などが前年同月比5%以上減少

補助:最大1人1日15,000円を上限。休業手当の最大10/10助成。アルバイトも対象。一部の従業員の一部休業も対象。

申請方法:ハローワーク窓口or郵送

・尾道市事業者向け補助金等申請サポート補助金(尾道市)/福山市雇用調整助成金申請サポート補助金(福山市)/雇用調整助成金等活用促進事業(三原市)

対象:雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金等の申請サポートを、社会保険労務士または行政書士に委託

補助:社労士上限10万円(10/10補助)

申請方法:郵送

・固定資産、都市計画税の減額措置(令和3年度分)

対象:令和2年2月~10月の任意の3か月間の売上高が前年同期間と比べて30%以上減少

補助:30%以上50%未満減少→1/2免除、50%以上減少→全額免除

申請方法:認定経営革新等支援機関(弊所や銀行など)に会計帳簿等を提示して確認書発行を受け、2021年1月中に軽減申告を実施

・家賃支援給付金

対象:令和2年5月~12月の売上高につき、1か月で前年同月比50%以上減少、または、連続する3か月の合計で前年同期比30%以上減少

補助:法人上限600万円、個人事業者上限300万円(法人の場合、月額家賃75万円以下→2/3補助、月額家賃75万円超→100万円上限・調整計算あり)。賃貸人と賃借人が実質的に同じ人物、配偶者又は一親等以内との取引(自己取引・親族間取引)は対象外。

申請方法:家賃支援給付金ポータルサイトにて電子申請

・事業継続特別支援金(尾道市)

対象:令和2年3月~5月の3か月の売上合計額が前年同期比20%以上50%未満減少した中小企業者

補助:法人20万円、個人事業主10万円 申請方法:郵送

②売上の減少に関係しない補助金等

・小学校休業等対応助成金

対象:令和2年9月30日までに、小学校の休校等により子供への対応が必要となった労働者(正規非正規問わず)に有給の休暇を取得させた事業主(年次有給休暇を除く)

補助:上限1日15,000円(補助10/10)

申請方法:郵送

・小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>

対象:補助対象経費の6分の1以上が、以下のいずれかの要件に合致する投資を行う小規模事業者等

A:サプライチェーンの毀損への対応 B:非対面型ビジネスモデルへの転換 C:テレワーク環境の整備

補助:上限100万円(補助2/3or3/4)

申請方法:地域の商工会議所に提出

・ものづくり補助金<特別枠>

対象:補助対象経費の6分の1以上が、次の要件に合致する投資であること

A類型:サプライチェーンの毀損への対応 B類型:非対面型ビジネスモデルへの転換 C類型:テレワーク環境の整備 など

補助:上限1,000万円(補助2/3or3/4)

申請方法:電子申請

・IT導入補助金(C類型)

対象:下記の「甲」、「乙」、「丙」のいずれかの目的を含めた形で、自社の事業の生産性を向上させるべくITツールを導入する

甲:サプライチェーンの毀損への対応(顧客への製品供給を継続するために必要なIT投資を行う)乙:非対面型ビジネスモデルへの転換(非対面・遠隔でのサービス提供が可能なビジネスモデルに転換するために必要なIT投資を行う)丙:テレワーク環境の整備(従業員がテレワーク(在宅勤務等)で業務を行う環境を整備するに必要なIT投資を行う)

☞例えば、勘定奉行・弥生販売・給与システムなどパッケージソフトも対象

補助:上限450万円(補助率上限3/4)

申請方法:電子申請(IT導入支援事業者を通じて)

・経営環境改善支援補助金(尾道市)/福山市感染症対策設備導入支援事業補助金(福山市)

対象:新しい生活様式に適応した店舗の改修、感染防止対策、販路開拓、宣伝広告、販売促進のデジタル化、インバウンド対応 その他の新しいビジネス転換の取組 など

☞例えば、空気清浄機・オゾン発生器・非接触型体温計や飛沫防止板など感染防止に係る費用など

補助:上限30万円(補助率尾道市10/10・福山市3/4)

申請方法:郵送

・事業継続支援給付金(三原市)

対象:法人、個人事業主

補助:一律5万円支給

申請方法:郵送

採用活動支援事業補助(Web面接,Web説明会)(福山市)

対象:Web面接や説明会を行うためのWebサービス利用料もしくはソフト利用料(導入費,継続費)など

補助:10万円程度(補助10/10)

申請方法:郵送

・経営支援給付金(三原市)

対象:広島県県費預託融資制度、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫のコロナ関係の融資制度を活用

補助:10万円 申請方法:郵送

⑶ 利用しやすい補助金等(売上減少率別)

売上が前年同期比50%以上減少持続化給付金家賃支援給付金、固定資産税・都市計画税の減額措置(令和3年度分)、雇用調整助成金、補助金等申請サポート補助金(雇用調整助成金関係)

売上が前年同期比30%以上減少家賃支援給付金、固定資産税・都市計画税の減額措置(令和3年度分)、事業継続特別支援金(尾道市)、雇用調整助成金、補助金等申請サポート補助金(雇用調整助成金関係)

売上が前年同期比20%以上減少事業継続特別支援金(尾道市)、雇用調整助成金、補助金等申請サポート補助金(雇用調整助成金関係)

売上が前年同期比5%以上減少雇用調整助成金、補助金等申請サポート補助金(雇用調整助成金関係)

売上の減少関係なく全事業主:経営環境改善支援補助金(尾道市)/福山市感染症対策設備導入支援事業補助金(福山市)、事業継続支援給付金(三原市)、採用活動支援事業補助(Web面接,Web説明会)(福山市)、小学校休業等対応助成金、IT導入補助金(C類型)

特に、尾道市の経営環境改善支援補助金は、例えば空気清浄機を買うだけで補助金が10/10でます。補助上限も10万円と高めなので、かなり大きい空気清浄機が買えるかと思います。売上が減少している要件もありません。

また、三原市は全事業者に一律5万円支給(事業継続支援給付金)していますので申請をお忘れなく。

各市町村のみ実施している補助金も多いですが、市町村は横並びに対応することが多いので、新たに同じような補助金が追加される可能性は高いと思います。本社所在地の市町村のHPを頻繁に確認することをお勧めします。

⑷ 自筆証書遺言保管制度

 7月10日より、法務局にて、自筆証書遺言の保管制度が始まりました。手数料は1件3,900円です。非常に安いのですが、デメリットもあります。自筆証書遺言書保管制度についてのQ&Aでは、「遺言書の作成に関するご相談には一切応じられません。」と明確に記載されており、法務局は中身はノータッチですよ、というスタンスです。なので実は無効な遺言書だった、ということもあるのだと思います。なので弊所としては、公正証書遺言をお勧めするスタンスは変わりません。公証人によりチェックを受ける公正証書遺言は遺言書が無効になるリスクがなく、将来の紛争防止に役立つと考えるからです。ただ弁護士の先生に相談した上で実行するには良いかもしれません。


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