令和4年2月14日
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法人クレジットカード利用のメリットと留意点
コロナ禍の影響もあり急速にキャッシュレス決済が普及しました。今回はその中で法人クレジットカードに焦点を当ててご説明します。
<法人クレジットカード利用のメリット>
①キャッシュフロー
事業を行うにあたり、水道光熱費、家賃など様々な経費の支払いが発生しますが、その支払日はバラバラです。各種経費の支払いをクレジットカードにまとめると、翌月の決済日に利用額が引き落とされるため、支払期日の管理が楽になるとともに、決済日まで支払いを遅らせることが可能となります。
②ポイントが貯まりやすい
法人は個人よりも利用金額が大きくなるため、その分ポイントが多く貯まります。貯まったポイントはマイルへの移行のほか、贈答品や備品へ交換できるカードもあり、従業員の福利厚生に充当している企業もあるそうです。
③経費精算の簡略化
現金立替の代わりに法人クレジットカードで支払うことで、立替精算業務が不要になり、他の業務に労働をシフトすることが可能となります。
④会計ソフトとの連携
クラウドなど一部の会計ソフトでは、クレジットカードの利用履歴を会計と自動連携させることが可能です。連携により帳簿入力の工数が大幅に削減できます。
<法人クレジットカード利用の留意点>
①法人業務に関連する支払いに限定
法人クレジットカードを個人的支出に使うと、当然、税務上損金となりません。また、最悪の場合、会社資金の私的利用として業務上横領と認定される可能性もあります。
②カード利用明細と領収書の保管
消費税法において支払った消費税を控除してもらうためには、「発行元の名称」「支払年月日」「取引の内容」「税込金額」「支払者の名称」の5つの要件全てが記載された領収書等の保存が必要となります。カード利用明細だけではこの要件が満たされない場合もあるため、別途領収書も保管しておくことをおすすめします。
(参考:企業実務 令和3年12月号)
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